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2015-10-10

(バレエ物語)「コッペリア(Coppélia )」


ティアラ屋としては縁のない演目ですが(笑)個人的に自分もヴァリエーションを踊らせていただき、娘もスケートの曲にマズルカを選んでいただいたのでちょっぴり思いれがあるコッペリア。
教室の発表会で全幕やるところも多い、ポピュラーな演目の一つと言えます。コンクールでも1幕・3幕のヴァリエーションよく踊られていますね。
ドロドロ感の少ない明るい演目だからかな~と思うのですが、とある舞台を見て、演じ方によっては若者が変わり者の爺さんをバカにして虐める胸糞の悪い話になるんだな、と気が付いた。
案外明るく、ハッピーエンドと感じさせるためには演出・表現、よく考える必要があるかも?

コッペリアに限らず現在も結構上演されている全幕物は全てですが、演出などによりストーリーが多少なりとも違っていますので、このブログでご紹介するのはあくまでも基本の話?です

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今日のイラストは、友達の衣裳屋さんCrystal Pearlさんの衣裳を着たスワニルダさんです(≧▽≦)☆3幕ですな。

第1幕

場所はポーランドはガルシア地方のとある農村。

人形作り職人のコッペリウスは陰気で気難しく、村人から変人扱いされていた。けれどこのところ彼の家の二階にはかわいらしい女の子・コッペリアが一日中座っていて、一心不乱に本を読んでいる。この少女は本当はコッペリウスが作ったからくり人形だが、村人はコッペリアが人形であることを知らない。

コッペリウスの向かいに住むスワニルダは明るく無邪気な人気者の少女。コッペリアにも愛想を振りまいて挨拶をしてみるけれど、コッペリアは無反応。コッペリアにイライラするスワニルダ。でも彼女の恋人フランツは、かわいらしいコッペリアが気になる様子。二人は結婚を約束した恋仲なのに!
スワニルダは心穏やかならず、物陰からフランツの様子を見ていると、思った通り彼はコッペリアの気を引こうと色々合図を送っている。出かけていたコッペリウス爺さんが帰ってきて二階の窓のカーテンを閉めてしまうと、いかにも名残惜しそうな様子!スワニルダが出て行ってフランツの心を疑うとフランツは誤解を解こうと彼女をなだめ、ケンカするほど仲のいいバカップルの明るい踊りが始まる。

村人たちもやってきて、ポーランドの民族舞踊のマズルカを華やかに踊る。村長がやってきて、「領主が村に新しい金をつけてくれたことを記念して、近くお祭りをする。その日に結婚する娘には特別に村長からお祝い金を出そう!」と発表する。その話を聞いて、昔からの言い伝え、音を立てて恋人の変わらない心を証立ててくれるという麦の穂を手にフランツと踊るスワニルダ。勿論結婚するつもりだが、、、結婚したいが、、麦の穂が鳴らない!フランツはその音が聞こえるというけれど。。。フランツに対する疑いが消えない。二人はとうとうケンカして、婚約を解消してしまった。

やがて日が暮れて人々は家に帰りはじめた。広場が大分静かになったころ、コッペリウスが家から出てきたが、村の若者たちにからかわれてポケットから鍵を落とし、それに気が付かないまま行ってしまった。あとから現れたスワニルダと友人たちは落ちている鍵を見つけて好奇心からコッペリウスの家に侵入する。
フランツもまたコッペリアに対する好奇心を抑えきれず、2階の窓から忍び込もうとするところで1幕終了。

第2幕

コッペリウスの家。

コッペリウスのだだっ広く薄暗い仕事部屋にはさまざまな等身大の人形たちが所狭しと並べられている。中国人、アラビア人、鼓手、道化師など。忍び込んだスワニルダと友人たちは最初のうちは人形と分からず恐ろし気に眺め回す。しかし、スワニルダが気になるのは何といってもコッペリア!カーテンの向こうに相変わらずの様子で本を読んでいるコッペリアを見つけ、挨拶をするもやはり無反応。人形と気が付く。他の者もみんな人形と気が付いて娘たちが他の人形にも触れてみるとそれぞれ機械仕掛けで動き出し、大騒ぎになってしまった。
そこに帰ってきたコッペリウス、当然ながら大激怒の彼に娘たちは追い出されてしまったが、スワニルダだけはコッペリアのいるカーテンの中に飛び込んで身を隠した。

そこへ、折悪しくはしごからフランツが忍び込んできた。コッペリウスはまたもカンカンに!!しかし、ふとあることを思いついて、急に態度を軟化させフランツにワインを飲んでいくように勧めた。
コッペリウスはかねてからこの傑作の人形、コッペリアに命を吹き込んで生きた少女にしたいと思っていた。そこでフランツから命を抜き出すために眠り薬入りのワインを飲ませ、眠らせてから命を移そうと考えたのだ。
計画通りフランツは眠り、コッペリウスはカーテンの向こうからコッペリアを取り出してきた。そして大きな魔法の本を参考にしながらフランツから命を抜き出し、コッペリアに吹き込む!すると期待通りコッペリアは瞬きをし、腕を動かし、歩き始めた!!大喜びのコッペリウス!!
しかし、実はこれはカーテンに隠れた際にコッペリアの服に着替えたスワニルダで、コッペリウスが見ている間はぎくしゃくと人形らしく、見てないときはスワニルダとしてなめらかに踊ったりしながらコッペリウスをひっぱたいたり部屋中の人形を動かしたりしながら愉快に踊りまわるのだった。
コッペリアに命が移ったと信じて疑わないコッペリウスは大喜び、コッペリア(スワニルダ)にスペイン舞踊の肩掛けをかけてやったりするので、スワニルダも調子に乗ってスペインのボレロやスコットランドのジークなどを踊りまくる。そいてコッペリウスを散々からかい悪戯の限りをつくして部屋中を荒らしまわり、その音でフランツが目を覚ましてコッペリアの正体を悟り、スワニルダと仲直りして一緒に逃げだした。
後に残るコッペリウス、カーテンを開けるとそこには服をはぎ取られぐったりとなった人形が残るばかり。。。2幕終了

第3幕

再び村の広場。祭りの日。

仲直りしたフランツとスワニルダは、めでたく結婚の日を迎え、賑やかな祝宴が始まった。そこへ人形を壊されてカンカンに怒ったコッペリウスが怒鳴り込んでくる。スワニルダは受け取ったばかりの持参金を差し出すが、村長がとりなし、代わりに金貨の袋を与え、老人も機嫌を直して二人を祝福する。

さて、一件落着したところで祝宴も本番となり楽しい祭りの余興が始まる。「金の祝典曲」「時」「曙」「祈り」「仕事」「結婚」「戦い」「平和」と踊りが続き、最後は登場人物全員によるギャロップによるフィナーレを迎える。(最後の「平和」がスワニルダとフランツのパ・ド・ドゥ)

・・・
ざっと書いてみても、いくら変人って言っても落とした鍵で忍び込むとか、殺されそうになった恋人助けるためと言っても部屋中めちゃくちゃにするとかどうよ。。(;一_一)と
私にはやっぱり共感できない話ではあるんだけど(爆)
どうやら、ものの解説書によるとこれはフランスの若者気質(舞台であるポーランドの、ではないところに注目?(爆))
現在でもしっかり受け継がれているという「茶目っ気と反逆精神に富んだ小気味いい意地悪」「他人に対して遠慮会釈のない(と言っても陰湿ではない)ところ」だそうで。
1870年パリ・オペラ座初演のこの演目、舞台はポーランドでも観客はフランス人なので、フランス人の感性で作られているということか。
いかにもフランス的だとかいうんだけど、フランスの方。。どうなんでしょうか?(=゚ω゚)ノ??

もしフランス人のように共感できない私のような人間の場合はストーリはさておき←おい
このいろんな民族舞踊が入り混じった活気のある雰囲気を楽しむというのが正しい?鑑賞方法かもですね(^m^)
(豆知識:バレエの舞台で民族舞踊が踊られたのはこのコッペリアが最初だそうです)
こんな風に、ストーリーの中にこの物語が作られた時代の背景などが分かるとバレエは「観客が関心を持つネタ」で作られていた、娯楽の舞台であったというのが改めて分かります☆
(19世紀のフランスの時代背景についてはこちら等、検索したらいろいろ出てきますので、コッペリアを踊る前に見てみるのもいいかも。)
18世紀半ばごろから交通手段が発達したことにより、異国への関心が強まったこと、
祭りの演目に「戦い」が含まれる理由、等々時代背景が色濃く表れている演目としてみると、一層面白いかもしれません( *´艸`)

 

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